株式会社タカダトータルシステムの高田です。群馬県桐生市で水回りリフォームの会社を経営しています。
今回は「悪質な業者がいてもめました。断ったのに見積りでお金を請求された」という方からの質問というかクレームというか、、、相談に答えています。
悪質な業者と指定水道工事の業者
トイレのリフォームの際に悪質な業者と支払いでもめたそうです。市役所の指定水道工事に名前のある会社って信用できるのでしょうか?という質問をいただきました。
相談:悪質な業者からこんな対応されました
『悪質な業者がいて、支払いでもめました。同業者何社に聞いても、あり得ない金額だと言われて5倍ぐらいでした。なので断ったんですけども、見積もりに来た時に便器を外したので、お金を請求されました。でそれも高い。挙句の果てには、「払え」だの脅迫まがいのことを言ってきたりメールしてきたりました。』
と、ここまでが状況の大枠です。
でここからが質問。
『その業者が市役所の指定水道工事に名前がある会社なんです。市役所の指定っていうのは本来ヤクザまがいの会社でもなれるって、、、一体、どういう基準なんでしょうか。』
というのが今回の質問です。
結構、怒ってます、、、ほとんどが質問というか、業者に対する不満の文章でした。
5倍の金額が妥当だったのか?とかいろいろポイントを答えてみたいと思います。
見積りでトイレを外す?
ちなみに「見積もりに来てトイレ外すことがあるのか?」と思われる方がいるかもしれないので、ここにちょっと触れたいと思います。
実はこれはヤクザまがいじゃなくてもやるかもしれないです。「見積もりが無料」と話を最初にしたかどうかはちょっと置いといて、確かに状態によっては外してみないと本当に原因が何だか分からないこともあるんですね。
トイレが詰まってるって話だったり、そういう原因を知りたくってやることもあります。だから、この見積りでトイレを外すところはヤクザかどうかのっていう話ではないです。けれど「脅迫まがい」っていうのは良くないですね。
指定水道工事の基準
で、『体、どういう基準なんでしょうか。』という質問について。どういう基準なのかっていうと、すごい簡単です。
給水装置工事主任技術者っていう厚生労働省の出してる資格があります。それは試験受からないと取れない資格。その主任技術者ってのを持ってる人が最低一人はいないと指定店ってのが取れません。これがあれば技術的にはある一定の水準を超えてますと。厚生労働省がちゃんと保証してますというものです。
だからそれを持ってないと指定店になれないですけど、それを持ってる人が市役所に「指定店ください」って言うのは、本当にたぶん紙一枚で決まる。
細かくは市によって違うんです。この辺だと桐生、太田、館林とかあるんですけど、今だいぶくっついちゃったんですけど、ちょっと昔で言うと指定店基準が市ごとに違ったんですね。
うちも仕事やるからあっちこっち指定店の申請を出すわけです。たぶんいくつか出して、会社自体を見に来る現地調査の人って一つだけでしたよ。
会社の調査
書類で水道工事をやるための最低限の道具、金鋸とかパイプレンチとかそういう専門的な道具を持ってるかどうかとか。見に来るんですけど。
そんなの別にいくらか出せばすぐ買えるしすぐ揃えられる。それも別にありますって書いて出すだけで大丈夫だし。
登録料1万円から登録。だから市は1万円と何枚かの書類を書いて、主任技術者っていう資格を持ってる人がいればすぐ取っちゃいます。
来月から入らなきゃいけない工事を頼まれてて、それが指定店がないとできなかったんで、紙持っていって、担当の人に「来月から工事あるから、指定店を今月中におろしてよ」ってガンガン言って。そしたら「普通はもっとかかるんですけど」ってやってもらいました(;^_^A
だから業務上処理って感じ。急いで下さいねってお願いしてきたんです。それでやってもらったことがあるんで。申請簡単に通ります。お客さんとのトラブルがあったとかなかったとか一切関係ないです。
5倍って高い?
あと、お金の問題が気になると思うんですが、「この金額妥当なんですか?」というのは、正直、分からないです。実際見てみないとわからない。
でも、同業者に聞いて5倍っていうのは、(たぶん同業者も盛ってるかもしれないけど)でも5倍は普通言わないです。同業者も高いと思ったんじゃないでしょうか。1~2万円ぐらいのものを10万円ぐらいに言われたのだとしたら、すごいですね。